日産自動車の田川丈二執行役員は23日、全体需要が伸び悩んでいる欧州市場で前年度比10%以上の販売を見込んでいることについて、ユーロ安円高の影響を受けにくいことや『キャシュカイ』(日本名:デュアリス)などクロスオーバー車の評価が高いことが背景にあるとの考えを示した。
日産は今年度のヨーロッパ市場(ロシアなどを含む)の全体需要を前年度比2.7%増の1817万台と予測しているが、日産車の同市場での販売は同10.4%増の67万台を計画している。
田川執行役員は「我々は現地生産の車が多くてユーロ安円高の影響がないことや、ルノーとの提携で非常に競争力の高いディーゼルエンジンが比較的コストの安い形で手に入るメリットも大きい」と説明。
さらに「キャシュカイというヒット車があって、そこに『ジューク』が加わって、我々のクロスオーバーに対する評価が非常に高いということが、今のところ非常に強い内容じゃないかと思っている」と述べた。