雨に翻弄された混乱のF1カナダGP(12日決勝)を制し、今シーズン初勝利を挙げたマクラーレンのジェンソン・バトン。
チームメイト、ルイス・ハミルトンとの接触や、セーフティカー時のスピード違反でドライブスルーペナルティを受けたにも関わらず、最終ラップでレッドブルのセバスチャン・ベッテルがハーフスピンしたことで劇的に勝利を手に入れたとあって、レース後も興奮冷めやらぬ様子だった。
「何て言えばいいのか分からないよ。スタートからとても長かったけれど、とてもエモーショナルな4時間だった。ルイスとの接触は本当に見えなかった。ミラーも見えない状態だったから仕方ないけど、彼には謝ったよ。セーフティカーでのスピード違反もあったし、ポジションを取り戻すために何度も攻めなければならなかった」
「最終ラップではセブ(ベッテル)がウェット部分で少々ワイドに広がっていたので、その機をとらえ、勝利を掴むことができた。素晴らしいレースだったよ。もし勝てなかったとしても、ものすごく楽しむことができた。でもなんと言っても信じられない勝利だった。僕自身のベストレースなんじゃないかな」と語ったバトン。
この勝利により、獲得ポイントも101と100点を突破。チャンピオンシップでもベッテルに次ぐ2位に順位を上げた。