出光興産が発表した2011年3月期の連結決算は、最終利益が前年同期比915.1%増の606億円と前年同期の約10倍になったと発表した。東日本大震災で物流・販売設備の損害と復旧関連費用を特別損失53億円計上したが、石油製品のマージン改善などで大幅増益となった。
売上高は同17.6%増の3兆6593億円と大幅増収となった。原油・ナフサ価格の上昇の影響で単価が上昇したため。
営業利益は、石油製品のマージン改善や合理化効果で同189.6%増の1287億円、経常利益が同321.3%増の1280億円だった。
今期の業績見通しは売上高は同16.7%増の4兆2700億円、営業利益が同10.7%減の1150億円、経常利益が同12.5%減の1120億円、最終利益が同6.1%減の570億円となる見通し。