この大きさ。この存在感。たしかに顔つきはMINIっぽいし、雰囲気はMINIなんだけれど、これだけ大きなボディになって、MINIって言ったらいけないんじゃないの?
運転席に座ると確かにいつものMINI。インパネのど真ん中に不必要に、あ、違った、デザイン性あふれる存在感のある大きな速度計がどん。4人乗りの後部座席なんて、超かわいいつくりになっていて、これ、ダブルデートなんてしちゃったらすごく楽しいかもと、勝手に想像して、ふふふ、と笑う、アラフィー女子である。
着座位置も高くて、いかにもクロスオーバーなんだけど、それよりクロスオーバー感、つまり自然児的なやんちゃぶりを感じるのはパワステ。なんというか、ステアリングのきりはじめと、きり足したときの手ごたえ感が違うので、適度なコーナーをクリアするときに、繊細なハンドルさばきが求められるというか。残念ながらアラフィー女子はそのあたり、とてもいい加減なので、同乗者に「ふらふらする」と怒られる。
こういうクセを乗りこなすという欲求をかきたてるところも、MINIならではの魅力なのかもしれないね。
■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★
フットワーク:★★★
オススメ度:★★★★
岩貞るみこ|モータージャーナリスト/エッセイスト
女性誌や一般誌を中心に活動。イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。主にコンパクトカーを中心に精力的に取材中するほか、最近はノンフィクション作家として子供たちに命の尊さを伝える活動を行っている。JAF理事。チャイルドシート指導員。国土交通省 安全基準検討会検討員他、委員を兼任。