【東日本大震災】津波で道路が寸断されたままの石巻

記者にとって「石巻」というのは馴染み深い街だ。三陸自動車道のインターチェンジ(IC)を降りてから、市の中心部に至るまでのルートは「カーナビに頼らなくとも走ることができる」のだが、津波はそんな街の様子を一変させていた。

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記者にとって「石巻」というのは馴染み深い街だ。三陸自動車道のインターチェンジ(IC)を降りてから、市の中心部に至るまでのルートは「カーナビに頼らなくとも走ることができる」のだが、津波はそんな街の様子を一変させていた。

停電で信号機が使えなくなり、交通整理に難のある交差点がいくつかあるものの、3月31日の時点では幹線道の多くが使えるようになっており、東西の移動には問題が無かった。しかし、市の中心部は津波によって冠水の被害を受けており、この時点でも水が引いていないため南北へ通り抜けることが難しくなっていたのだ。

田代島に渡る船は石巻工業港から出ている。そこまで行くには三陸道を石巻港ICで降り、国道45号で門脇交差点まで進出。ヨークベニマル横を通り抜け、カメラのキタムラ(石巻大街道店)がある交差点から海を目指すルートが一番近いのだが、中浦2丁目付近で道が水の中に消えていた。周囲には瓦礫が高く積もり、黒い泥の色が街を支配している。

道を尋ねた地元の方は「水はそんなに深いわけではないのでトラックだとそのまま行けるけど、普通の乗用車だとちょっと辛いかな」という。このあたりが海から入ってきた津波の直撃を受けたエリアに当たるようだ。

「国道398号で東側に行って、双葉町の交差点を右に曲がれば、冠水しているところを通らずに港の方に出られる」というアドバイスを受け、若干の遠回りをして港を目指した。クルマを走らせながら左右の風景を眺めたが、ルート沿いに自分の見知った街の姿はもう無かった。
《石田真一》

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