東北仙台、ガソリン無いのに渋滞の奇跡

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4月1日、新年度を迎えた仙台市内の道路にしだいに活気がよみがえってきた。
仙台駅周辺では渋滞も発生して、いつもの生活を取り戻そうと奔走する市民たちをやきもきさせている。

ところが、仙台市など被災地では、ガソリンスタンド周辺を何kmにわたり並ぶ列、整理券を朝一番で発行しての供給制限など、まだまだガソリンの供給が決定的に足りていないのが現状。にもかかわらず、仙台の車の多さはとても不思議だ。

その理由を震災直後に母を亡くしたという女性(会社経営)に聞くとこんな答えが返ってきた。

「仙台市も沿岸部の町ごと流されてしまった人たちもいる一方で、津波をまぬがれ建物の損傷が少なかった地域の地震被害は電気、水道、ガス、そしてガソリンや灯油などライフラインへの打撃でした。私の住んでいる地域は電気が通るのに3日間、水道が使えるようになるのに10日かかりました。ガスはまだです。そう3週間もお風呂に入っていません。ガソリンは……、入っていないかも。気力や希望を満タンにして、アクセルを思い切り踏んでキーをひねったらエンジンがかかったの(笑)。みんなそう。市内に走っている車は気持ちで走っているんですよ」

震災後のショックから少しづつ立ち直り、これまでの生活を取り戻そうという気力や、復興にかける希望で走りだした人々が少しづつ増えてきた。
《三浦和也》

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