昭和シェル石油は、3月29日時点で東北地域にある系列サービスステーション(SS)の稼働率が約80%にまで回復してきたと発表した。
東北地方は、ガソリンや灯油などの燃料不足が深刻化している。石油元売りからの供給量は大幅に増加しているものの、地震や津波で、SSが損壊したり、計器類が故障して休業しているSSも少なくない。
東北地区にある同社系列SS、382拠点のうち、東日本大震災で50拠点が営業を停止した。また、元売りからの供給が受けられず、在庫が底をついたりするなどして3月15日時点で、東北地方で営業しているSSは全体の半分にとどまっていたが、23日時点で70%、29日には80%にまで回復してきた。
一時期燃料不足が深刻化した関東地方にある系列SS356拠点のうち、15日時点で約2割のSSが営業を停止していたが、29日時点では95%のSSが通常通り営業しており、燃料不足はほぼ解消されている。