英国マクラーレンが、間もなくデリバリーを開始する新型スーパーカー、『MP4-12C』。11日、そのレース仕様車、『MP4-12C GT3』が正式発表された。
このレース仕様車は、MP4-12Cをベースに、GT3カテゴリーへの参戦を可能にするために誕生。その開発は、マクラーレンと英国のCRSレーシングが共同で設立したマクラーレンGT社が行う。
エクステリアは市販のMP4-12Cに対して、大型ウイング、ディフューザー、フロントリップスポイラーなどが追加され、エアロダイナミクス性能をいっそう強化。フロントフェンダーは拡幅され、全幅は約100mmワイドとなった。
エンジンは、3.8リットルV型8気筒ガソリンツインターボをレース用にモディファイしたユニット。トランスミッションはリカルド製のパドルシフトタイプだ。ブレーキキャリパーは、F1サプライヤーの曙ブレーキ製で、ABSはボッシュモータースポーツ製。サスペンションもレース仕様となる。
MP4-12C GT3は2012年から、各レーシングチームへの供給を開始する予定。プロジェクトマネジャーのAndrew Kirkaldy氏は、「F1サプライヤーの協力をはじめ、F1のノウハウが詰まった1台」と語っている。