北米日産は1日、2月の米国新車販売の結果を明らかにした。総販売台数は2月としては過去最高の9万2370台。前年同月比は31.6%増と、6か月連続で前年実績を上回った。
日産ブランドの乗用車系では、主力車種の『アルティマ』が前年同月比28.5%増の2万0808台と、2か月ぶりに回復。『セントラ』も62.2%増の1万2599台と、4か月連続で増加する。しかし、『ヴァーサ』(日本名:『ティーダ』/『ティーダラティオ』)は、8.9%減の1万0578台と4か月ぶりのマイナスとなった。
09年5月、米国市場へ投入された『キューブ』は、前年同月比20.1%減の2248台と9か月連続で減少。スポーツカーでは、09年1月に新型に移行した『370Z』(日本名:『フェアレディZ』)が、18.3%減の571台と7か月連続のマイナス。大幅改良モデルの発売を控えた『GT-R』も、46.5%減の38台と19か月連続のマイナスだ。
ライトトラック(SUV/ピックアップトラック/ミニバン)系では、大型ピックアップトラックの『タイタン』が前年同月比14.8%減の1467台と、2か月連続で減少。大型 SUVの『アルマーダ』は49.1%増の1801台と、2か月ぶりのプラスへ転じた。10年8月にマイナーチェンジ車を発売した小型SUVの『ローグ』は1万1427台を販売し、前年同月比は86%増と6か月連続で増加。新型『ジューク』は2985台と、順調に販売を伸ばしている。
インフィニティブランドでは、10年3月に新型をリリースした『M』(日本名:日産『フーガ』)が、前年同月比44.2%増の1178台。09年12月にマイナーチェンジ車を発売した『Gセダン』(日本名:日産『スカイライン』)も50.6%増の4044台と、14か月連続で増加した。10年7月に新型をリリースした大型SUVの『QX56』は、11.6%増の902台をセールスし、18か月連続で前年実績をクリアしている。
北米日産のアル・キャスティグネッティ副社長は、「ローグが2月の新記録を達成するなど、複数のモデルが大幅増を記録した」と、2月の販売好調の要因を分析している。