昨年、インドのマヒンドラ&マヒンドラ社の傘下に入り、再出発した韓国のサンヨン(双竜)。1日に開幕したジュネーブモーターショーでは、小型ピックアップトラックコンセプト、『SUT1』をワールドプレミアした。
SUT1は、現行の『アクティオンスポーツ』の後継車として開発。ボディサイズは、全長4985×全幅1910×全高1755mm、ホイールベース3060mmと、アクティオンスポーツとほぼ同寸だ。
開発コンセプトは、「スタイリッシュで都会的な小型スポーツ・ユーティリティ・トラック」。2.0リットル直列4気筒ターボディーゼルエンジンは、最大出力155ps、最大トルク36.7kgmを発生する。トランスミッションは6速MTまたは6速AT。駆動方式は2WDと4WDを用意する。
SUT1の市販モデルは、地元韓国と欧州などの世界市場へ2012年初頭に投入予定。同社は「SUT1の目標はただひとつ。世界で最高のピックアップトラックになることだ」と野心的だ。
1954年に商用メーカーとして創業後、1986年に双竜グループに買収。その後、韓国の大宇、中国の上海汽車と目まぐるしく親会社が変わった後、2009年1月に経営破綻の憂き目に遭ったサンヨン。同社にとってSUT1は、まさに起死回生のモデルといえそうだ。