全日本空輸(ANA)は、航空機シートに不正があった問題で小糸工業に対して損害賠償費用など約201億円を求めて東京地裁に提訴した。
小糸工業は、航空機シートの安全性のデータを改ざんしていたことが2010年2月に発覚し、国土交通省から業務改善勧告を受けた。
ANAでは、これに伴って小糸工業がANAの機体に納入する予定だった航空機用シートの納入に遅れが生じた。ANAは小糸工業が航空機シートの納入義務の債務不履行による解除と損害賠償201億8190万1168円を求めて提訴した。
小糸工業では「訴状が送達された場合には、法的手続きに則って当社の主張を粛々と行ってまいります」とコメントしている。