ダイムラーAGは、2010年12月期の暫定の連結決算を発表した。純利益は47億ユーロとなり、前年同期の26億ユーロの赤字から黒字に転換した模様だ。
グループの売上高は前年同期比24%増の978億ユーロと大幅増収となった。ダイムラーの販売台数が同22%増の190万台と大幅に伸びたため。
メルセデスベンツカー部門の販売台数は同17%増の127万6800台となった。特に米国、中国で販売台数を伸ばした。
ダイムラートラック部門は同37%増の35万5300台と好調だった。主要市場のほとんどで販売が伸びた。
メルセデスベンツバン部門は同35%増の22万4200台となった。
金融部門も好調で契約額が同9%増となった。
収益では、研究開発費の増加があったものの、新車販売増加による売上げ増加、メルセデスベンツ部門のモデルミックスの改善、三菱ふそうトラック・バスの収益改善などの効果で税引前当期利益が72億7400万ユーロとなった。前年同期の15億1300万ユーロの赤字から大幅に改善した。
2011年の業績は販売台数が引き続き増加し、増収となる見通し。税引前当期純利益も2010年を上回ると予想する。