日野自動車は20日、新春記者会見を行った。その席上、白井芳夫社長は成長に向けた施策の一つとして環境課題への対応をあげ、新小型トラック・ハイブリッド(HV)を今年春に投入する計画を明らかにした。
同社は90年代から商用車のハイブリッド化に力を入れており、これまでに累計1万台生産してきた。今春発表予定のHV車で採用されたHVシステムは全く新しいもので、一からすべて見直し、“性能世界一”を目指して開発したという。
そして部品については、トヨタ自動車のHVと約60%共用。バッテリーはレクサスで採用されたものだ。すでに、実績がある部品を使えば、信頼性も確保できるとの考えである。
「いくつかのパターンで走行した結果、いずれも50%以上の燃費向上を達成できた」と白井社長。日野自動車は今後、環境対策戦略車として、トラックHVを先進国や新興国で積極的に販売していく方針だ。