【ロサンゼルスモーターショー10】日産 クエスト は実用性で勝負

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ロサンゼルスモーターショーで発表された北米向けミニバンの『クエスト』。このクエストは、日本で販売している『エルグランド』と血縁関係の濃いモデルだ。しかし、エルグランドよりも大きな車体サイズやおおらかなフロントマスク以外にもいくつか異なる部分がある。

「エルグランドよりも実用性に振っています」と日産スタッフ。リヤオーバーハングの延長でラゲッジスペースが広がっている(ラゲッジアンダーボックスは大人が入れるほど広い!)ほか、2列目と3列目のシート構造も異なる。オットマンや背もたれの中折れ構造を組み込み、厚さも十分の2列目シートを採用するエルグランドに対し、クエストの2列目は収納性を重視して薄い構造。座り心地に優れるかわりに小さくは畳めないエルグランドとは異なり、コンパクトかつフラットに折り畳めるのが特徴だ。

3列目も、シート収納方法は同じもののシートの仕立ては異なる。厚いクッションで快適性を重視したエルグランドに対し、クエストは薄めのシートでシンプルだ。

木目調パネルをあしらったインパネは、ライバルに相当するトヨタ『シエナ』やホンダ『オデッセイ』(日本より大きな北米版)よりも上質な仕立て。そんなインパネも、エルグランドに似ているが細部とサイズが異なる別デザインになっている。

興味深いのは、運転席のパワースライドドアスイッチの場所。エルグランドでは低い位置にレイアウトされているが、クエストはメーターパネル脇に装着。「北米では頻繁に使うので、押しやすい位置にした」(日産スタッフ)という。

これら荷室やシートの造りを見ていると、エルグランドが「多人数が乗れる“高級車”」なのに対し、クエストは「多人数が乗れる“実用車”」とキャラクターが異なることに気付かされる。

《工藤貴宏》

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