【新聞ウォッチ】エコカー補助金切れショック、街角景気にも飛び火

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ホンダ ライフ 女性ユーザーをタッゲットとしていた「パステル」
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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2010年11月10日付

●神戸の漫画喫茶から投稿、尖閣映像、アドレスで判明(読売・1面)

●補正予算案採決先送り、15日衆院通過、参院にらみ譲歩(読売・1面)

●電機8社、黒字、中間決算、エコポイント家電好調(読売・8面)

●早すぎ就活見直し論、まず商社、経団連も検討(朝日・1面)

●ホンダ「軽」テコ入れ、12年めど、国内販売の4割に、伊東社長・一問一答(朝日・13 面)

●中国新車販売34%増、1〜10月年間世界一確実(朝日・13面)

●電気自動車 家電になる? 量販店と販売協力、三菱自集客力期待 ビック品数充実狙う(朝日・14面)

●カー・オブ・ザ・イヤー、ホンダ「CR-Z」に(毎日・9面)

●ホンダ伊東孝紳社長、アルゼンチン工場「11年稼働」(毎日・9面)

●東京モーターショー、来年は車以外も出展(産経・10面)

●景気悪化じわり実感、たばこ、エコカー反動減、倒産前年比3倍(産経・11面)

●成田スカイアクセス3カ月、高速バス受難(東京・26面)

●クルマが売れない、販社再販、中古・軽も、トヨタ、迫られる総力戦(日経・12面)

●トヨタ、次世代送電網実験を公開(日経・12面)

ひとくちコメント

全国の商店主やタクシー運転手など街角で働く人たちに景況感を聞く10月の景気ウオッチャー調査の結果を内閣府が発表した。それによると、足もとの景気実感を示す現状判断指数は前月より1.0ポイント低下して、3か月連続で悪化したという。

きょうの各紙が取り上げているが、3か月連続で悪化した大きな要因はエコカー補助金終了やたばこ増税などによる個人消費の落ち込みや、円高などが響いたという。朝日によると「特にエコカー補助金終了による自動車販売台数の激減や、自動車メーカーの生産調整に伴う関連企業の受注減といった現状を伝える声が多く寄せられた」としている。

日経も、「ウオッチャーからは『補助金終了後は車が全く売れない』(北関東の乗用車販売店)などの声が寄せられた」と伝えている。その日経は9日付の朝刊から「クルマが売れない」という特集記事を連載中で、縮小する国内市場で苦闘する販売現場の取り組みを詳細にレポートしている。その中で「来年の上半期も良くなる保証はない」というスズキの鈴木修会長兼社長の話を取り上げているが、補助金切れショックを象徴する的を射た分析である。

《福田俊之》

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