三井物産は、シンガポールでカーシェアリング事業を展開するカークラブ・プライベート・リミテッドに資本参加して、シンガポールでカーシェアリング事業に参入する。
カークラブが実施する第三者割当増資を引き受け、株式の58%相当の持分を取得することで合意した。
シンガポールは、国土が狭いため、車両の本体価格や税金などの諸経費に加え、車両の需給に応じて価格が変動する「車両購入権(COE)」を取得しなければ自動車を保有できないため、事実上制限されている。
三井物産では、車両の保有コストが割高で、都市部での渋滞や駐車場不足が慢性化していることから、カーシェアリングが拡大する市場である判断した。現在、カークラブを含め3社がカーシェアリング事業を運営しており、合計で約230台が導入されている。
今回のカークラブ社への出資・参画で、日本やシンガポールの事業ノウハウや知見を融合させ、両国での事業展開を加速させる。加えてシンガポールを拠点に、今後、モータリゼーションの本格化が見込まれるアジア・大洋州地域への進出も目指す。