トヨタ自動車の布野幸利副社長は5日、大量のリコール(回収・無償修理)を実施した米国での販売について「リコールの影響は少し落ち着いてきた」との見通しを示した。布野副社長は同日、都内で開いた決算会見後、一部報道陣に語った。
布野副社長は、「少しトヨタへの安心というのがリカバリーしてきた状況」としたうえで、「我々もこれから少し積極的な政策もとれるんじゃなかろうかと思っている」と述べた。
一方、8月の第1四半期決算発表時に上方修正した今年度の北米での連結販売台数見通しを、今回一転して下方修正したことについて布野副社長は、「経済が非常に疲弊し、弱いのでリアリティをもって数字に反映させた」と説明した。
トヨタは期初に213万台としていた北米の販売見通しを8月に217万台に修正したが、今回は209万台と、期初時点よりも低い水準に見直している。