バッテリー交換式電気自動車(EV)の普及をめざすベタープレイスは27日、米国サンフランシスコ・ベイエリアでのEVタクシー計画を発表した。
計画では3年間にわたり、サンフランシスコからサンノゼまでの主要ルートに4か所のバッテリー交換ステーションを設置、EVタクシーの運行をサポートする。
街中でEVに触れる機会が増えることで、一般消費者のEVに対する関心を高めるとともに導入促進をはかる。同時に、実施地域を拡大し、同地域が掲げるエネルギー・環境施策の達成に貢献する。
タクシーの台数は個人所有車より少ないものの休み無く走行するため、温室効果ガスや排気ガスの発生、また石油消費量に大きな影響を及ぼしている。同社はクリーンな都市づくりにタクシーのEV化は必須と考えるとともに、充電時間の短縮という観点からバッテリー交換EVタクシーの普及をめざす。
日本でも経済産業省・資源エネルギー庁の支援のもと、日本交通と協力し、東京・六本木を中心にバッテリー交換EVタクシーの実証実験をおこなっている。今年4月に試験を開始し、90日で約4万kmを運行。当初の予定を延長し、11月19日までおこなわれる。
同社は2011年度後半のデンマークとイスラエルでの商業化開始に向け、充電、バッテリー交換インフラの全国ネットワーク展開を進めている。