VWとアメ車の運動会 Y's-CUP2010

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10日、筑波サーキット
  • 10日、筑波サーキット
  • ヒストリックA‐car(1979年型以前のアメリカ車及び同型車)クラスのスタート
  • シボレー・カマロとダッヂ・ダートのテールツーノーズ
  • VW A&A’(空冷VWエンジンのType1・3とカルマンギヤで1600ccまでと空冷エンジンであれば排気量無制限)クラスのスタート
  • 隙があればインを突く!
  • 優勝するとこのようにチェッカーフラッグを持ちウイニングランが出来る
  • アメリカ車であれば何でも出場可のクローズドA-carクラスではダッジ・ラムレギュラーキャブSRT10も出場
  • シボレー・コルベットとシェルビー・コブラ427のバトルはここでしか見られないであろう

朝のうちは雨が残ったもののお昼前からは晴天、運動会日和となった10日、筑波サーキットコース1000(茨城県下妻市)において、空冷エンジンのフォルクスワーゲンとアメリカ車を対象とするレース、「Y's-CUP2010(Round26)」が開催された。主催はY's-CUP事務局。

Y's-CUPは普段乗っているVWやアメ車を年式や改造内容でクラス分けし、気軽にレーサー気分を味わいサーキット走行を楽しんでもらおうという趣旨のもと、2000年に発足した、空冷VW中心で行う周回レースである。

Y's-CUPの主催者の佐藤義之さんは、PRAというVW系のドラッグレースの参加者であり、GAS DRAGSTARのVWエンジン搭載車ではレコードホルダーでもある。

そのドラッグレースは仙台ハイランドでしか計測できないことから、佐藤さんはもっと関東に近いところで練習会を行いたいと考えていた。その際に、桶川スポーツランドでは練習にはならないが、気軽にサーキットで遊べることがわかり、そこでVWイベントを開催したのがY's-CUPの始まりであるという。

佐藤さんはVW同様アメリカ車も好きで、そちらでもドラッグレースを楽しんでいた。共通点はOHVなのだという。「そのエンジンであれば自分でバラバラにして組んだりもできる自信があるのです」と話す。

VWでサーキットイベントを楽しんでいたが、だんだん参加台数も増え桶川では手狭になってきて、より大きなサーキットを考えるようになった。予算を確保するために協賛スポンサーを募ると同時に、好きなアメリカ車も併せて楽しめればと考え、いまの形態に落ち着いた。

今回の総エントリー台数は84台(アメリカ車は30台)を数え、アットホームでほのぼのとした雰囲気が会場内を包んでいた。主催者だけでなく参加者全員がこのレースを楽しく成功させようという気持ちがあるからであろう。全レースにおいて大きなクラッシュは無く、また、表彰式になってもほとんどの参加者が帰らずに仲間を祝福することでも表れている。

次回のY's-CUPは来年、2011年10月9日、場所は同じく筑波サーキットコース1000が予定されている。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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