フォードモーターは9月30日、パリモーターショーにおいて、『フィエスタRS WRC』を初公開した。2011年シーズンから、WRC(世界ラリー選手権)へ投入される。
FIA(国際自動車連盟)は、2011年からWRCのレギュレーションを変更。各メーカーは、1.6リットルターボ+4WDのニューマシンで争う。フォードはフィエスタのラリーマシン、『フィエスタS2000』をベースにした新マシンで、WRCを戦う。
フィエスタRS WRCの開発は、従来通り、欧州フォードとMスポーツが担当。先代WRCマシン、『フォーカスRS WRC』のノウハウを生かしながら、エアロダイナミクス性能などのモディファイが行われた。
エンジンは、フォード自慢の「エコブースト」を搭載。直噴1.6リットル直列4気筒ガソリンエンジンをターボチャージャーで過給したユニットだ。スペックは公表されていないが、フランスのピポ・モチュールがチューニングを手がける。
フィエスタRS WRCは2011年2月10〜13日、WRC開幕戦のラリースウェーデンでデビューを飾る。フィエスタは欧州ナンバー2の売り上げを誇る人気車であり、フォードはWRCへの投入で、さらなるイメージアップを図る戦略だ。