【MINI ワン 試乗】楽にアイドリングストップできる…松下宏

試乗記 国産車
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1.4リットルから1.6リットルに排気量アップされるとともに「スタートストップ」(アイドリングストップ機構)を備えることで、動力性能と燃費を改善した『MINIワン』が登場した。スタートストップ機構は6速マニュアル車だけの設定というのが惜しいところだが、信号待ちなどでエンジンが良く停止するし、マニュアル車ならではの良さもあった。

シフトレバーをニュートラルに入れてクラッチペダルから足を離すとエンジンが停止するので、ブレーキペダルから足を離した楽な状態でアイドリングストップを続けられるのが良い。

クラッチペダルを踏み込むとエンジンが再始動するが、レバーを操作して走り出すまでの時間があるので、始動にかかる時間も気にならない。AT車やCVT車など、2ペダルのアイドリングストップはレバー操作など余分な動きをしなくてもエンジンを停止できるが、ブレーキペダルを踏み続けている必要がある。

排気量アップによる動力性能の向上は決して大幅なものではないが、トルクの厚みが増したことで扱いやすさが高まった。燃費の向上でエコカー減税が適用されるようになったのは明確なユーザーメリットだ。

足回りは相変わらず硬めのチューニングで、低めの着座位置と合わせてゴーカートに近い感覚の独特の走りのフィールを感じさせる。

■5つ星評価
パッケージング:★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★

松下宏|自動車評論家
1951年群馬県前橋市生まれ。自動車業界誌記者、クルマ雑誌編集者を経てフリーランサーに。税金、保険、諸費用など、クルマとお金に関係する経済的な話に強いことで知られる。ほぼ毎日、ネット上に日記を執筆中。

《松下宏》

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