フォード マスタングにBOSS 302…栄光を再現

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マスタング BOOS 302
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フォードモーターは13日、2012年モデルの『マスタング』に、「BOSS 302」(ボス302)を設定した。2009年12月に発表したレース専用車、「BOSS 302R」の公道走行可能バージョンだ。

「BOSS」とは、マスタング伝統のレーシングカーのネーミング。1970年、2代目マスタングがベースのレース仕様車、「BOSS 302」に乗るパーネリー・ジョーンズ選手が、トランザムシリーズのチャンピオンを獲得。その名を歴史に刻んでいる。

2012年モデルのマスタングに用意されるBOSS 302は、「マスタングGT」用の5.0リットルV型8気筒ガソリンエンジンを専用チューン。吸排気系やカムシャフトの変更により、最大出力440ps、最大トルク52.6kgmを引き出す。マスタングGTと比較して、28psパワーアップした計算だ。野太いエグゾーストサウンドにも、こだわりが反映された。

トランスミッションはクロースレシオの6速MT。強化クラッチ採用やショートストローク化、フリクション低減などが図られた。専用のLSDも装備される。

足回りは、スプリングレートを引き上げ、強化ブッシュや大径スタビライザーなどを導入。車高はマスタングGT比で、フロントは11mm、リアは1mm低められた。ダンパーは、走行シーンの合わせた減衰力の調整が可能。ブレーキも大容量タイプに交換されており、タイヤは前225/40ZR19、後ろ285/35ZR19サイズのピレリ「Pゼロ」だ。

内外装も専用にデザインされ、かつてのBOSS 302の栄光を再現。また、サーキットでのパフォーマンスを追求した「BOSS 302ラグナセカ」も限定発売される。フォードモーターのマーク・フィールズ米国部門社長は、「BOSS 302は、マスタングの新たな可能性を定義する」と自信たっぷりにコメントしている。

《森脇稔》

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