人間を怪人に変身させる「ガイアメモリ」が街にばらまかれ、同時に凶悪な犯罪者たちも現れる。一方、フィリップはマリア(演:杉本彩)という謎の女性に母の面影を見る。仮面ライダーWを最大の危機が襲う。ピンチの翔太郎に逆転の切り札はあるのか? 人々の祈りを胸に「二人で一人」のライダーが風を切る!!
3D&2Dで上映中の仮面ライダーシリーズ劇場映画『仮面ライダーW FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ』。TVシリーズの最終回ではなく、1話完結なので、その点は安心して見られる。
もちろんTVシリーズになじんでいれば、顔見せで登場する登場人物や、フィリップと翔太郎、翔太郎と照井との会話など、より味わい深くなる(俺に質問するなあっ!!)。敵役の松岡充はじめ、自身が仮面ライダーが好きだったというキャストが多く、最近の作品は役作りが練られている。格闘技出身の須藤元気の演技が印象的だ。
坂本浩一監督は、撮影後にとりあえずシーンをつないだら90分近くの尺になり、それを66分まで編集したという。確かにあと10分長ければ、ストーリーは盛り上がったかもしれない。監督はアクションシーンを強調するように編集したといい、それはそれで正解だった。宅地造成地で殴り合っていたのを知る者にとっては感涙のシーンの連続だ。
同時上映は『天装戦隊ゴセイジャー エピックON THEムービー』。