フォルクスワーゲングループは9日、イタルデザイン・ジウジアーロ社(IDG)の株式90.1%の取得が完了したと発表した。今後はIDGのブランド商標権も、フォルクスワーゲンに帰属する。
フォルクスワーゲンは同時に、新しい人事もアナウンス。VW乗用車部門の企画開発トップであるRalf-Gerhard Willner氏と、ランボルギーニ役員のSalvatore Cieri氏の2名が、IDGの新役員に就任した。
VWグループのマルティン・ヴィンターコルン会長は、「イタルデザインはVWグループの一員となった。両社の協力により、さまざまなプロジェクトを推進する」とコメントしている。
イタリア・トリノ近郊に本拠を置くデザイン・技術開発会社、イタルデザイン・ジウジアーロ社は、ジョルジェット・ジウジアーロ氏が1968年に設立。自動車メーカーとの多くの協業で知られ、ロータス『エスプリ』(72年)、フォルクスワーゲン『ゴルフ』(74年)、ランチア『デルタ』(79年)など、自動車史に残る名車をデザインしてきた。