警察庁は2010年上半期の全国の警察職員の懲戒処分者数を公表した。全国180人の処分者数の内訳を都道府県警察別に見てみると、6人以上の処分者を抱える警察は10本部あった。反対に、懲戒処分者が1人もいない警察は13本部あることがわかった。
警視庁は、全国最多28人の処分者を出した。次いで鹿児島県警(16人)、千葉県警(15人)、福岡県警(12人)、北海道警(10人)と続く。また、警察庁でも5人の処分者を出ている。
千葉、福岡、北海道の警察職員数は各1万2000人前後。警視庁の職員数は約4万5800人いる。全職員数の中で処分者数を見ると、警視庁の処分者数は、突出しているわけではない。ただ、その比較でいうと、職員数約3000人の鹿児島県警は、かなり多いことになる。鹿児島県警は10人の「戒告」処分者を出して突出した。
処分で最も重い「免職」処分者に注目すると、福岡県警が全国最多となる。懲戒処分数(12人)も少ないくないが、「免職」処分が4人いた。奈良県警が3人、警視庁、埼玉県警、兵庫県警が各2人で、それに次ぐ。
管区別に見ると、関東管区(44人)、九州管区(38人)、警視庁(28人)で多く、四国管区の処分者数はゼロだった。