【カーナビガイド '10】使って楽しく走って便利なエコ機能…クラリオン スムーナビ NX710 評論家インプレ 前編

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メニュー周りは一新された。目的地は大きな円状のボタンから設定する
  • メニュー周りは一新された。目的地は大きな円状のボタンから設定する
  • 装着例
  • 本体むかって左下に設置されたecoボタン
  • SDダブルスロットをもつ新スムーナビ。地図・検索DBが収録されるものはカバーに覆われている。
  • 画面表示設定
  • ジャンクションの拡大イラストにももちろん対応
  • 省エネルート探索では、高低差などを配慮して燃料消費がもっとも少ないと推測されるルートを引く
  • 地デジ選局画面。

エコカー人気が高まっている中、カーナビもエコ関連機能の搭載は欠かせなくなってきている。クラリオンの新型『スムーナビ』はそんな世の中の動きに合わせて、独自の「エコ運転アドバイス」を搭載するなど、内容を一新して登場した。

◆ザナヴィとの合併で生まれた新プラットフォーム

この新スムーナビが採用したプラットフォームだが、それは大きく二つに分けられる。一つは従来からの流れを継承したもの、もう一つはクラリオンがザナヴィ・インフォマティクスとの合併によって生み出された新プラットフォームだ。

実はザナヴィ・インフォマティクスはもともと日産自動車へライン装着のメーカーオプションナビを提供してきたメーカーとしての実績を持つ。今回の合併によってそこで培われた技術が市販ナビの分野でも活かされるようになったというわけである。今回はその新プラットフォームを採用した『NX710』と『NX110』の2モデルに注目してみたい。

◆楽しくエコドライブが身につくエコ運転アドバイス

両機種共通機能としてまず注目すべきは「エコ運転アドバイス」機能である。これまでにも多くのナビに同様機能は搭載されてきたが、親しみやすさという点ではどれも今一歩だった。それをスムーナビでは、エコドライブの目標をアニメキャラクターがアドバイスする新たな手法でサポート。

エコ運転ができていれば樹木が育ち、主人公の「ナビック」が元気に画面内を動き回る。逆にエコ運転ができていなければ「ブラックシーオーツー」が画面内に現れるようになり、樹木も育っていかないという具合。さらにエコ運転をするのはどうすべきかをアドバイスする「博士」も登場する。つまり、機能に使っているうちに楽しさを感じるようになり、いつの間にかエコ運転の習慣が身につくことを狙ったのだという。

◆“最短ルート”から“エコなルート”へ

スムーナビのエコ機能で見逃せないのは、燃料消費が少ないと予測されるルートを、遠回りをしてでも案内する「省エネルート探索」も採用されていることだ。探索したルートの省エネレベルは5段階で表示され、距離とのバランスを見ながら任意に選ぶことだってできる。

東京23区内なら、プローブ情報を使ったオンライン交通情報探索のメリットがプラスされることも大きなポイントだ。今までカーナビは常に最短で着くルートをガイドするのが基本だったが、この機能ではそういった発想を根本から覆してまでエコ運転にこだわって対応しているのだ。

《会田肇》

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