警視庁による「移動防犯カメラ車」の運用が13日から、足立区綾瀬3丁目で始まった。専用車両に積む移動式防犯カメラの運用は全国初の試みだ。
移動防犯カメラ車は、2tのハイブリッド・トラックをベースに、荷室をカメラ操作のために長時間駐在できるよう改造したもの。
車中から上へ伸びる高さ6.7mのポールにメインカメラと1台と2台のドーム型サブカメラを搭載して、車両を中心に360度撮影できるようになっている。
13日から駐在する場所は、東京武道館の近くの公園敷地内。小学校の通学路にもなっていて、JR綾瀬駅にも近い。
車両のフロントガラス下には「移動防犯カメラ車」と書かれ、外観からもそれとわかる。後ろには電光掲示板があり「防犯カメラ作動中」という文字が流れる。
一般に知られてないことに配慮して、カメラ車の近くには、敷地の管理者から移動防犯カメラ車を駐在させることを知らせる告知が掲示されている。隣接するマンションなど住民への配慮だ。
JR綾瀬駅周辺への設置は、8月末日まで続く。その後は、ひったくりや不審火、子供への声かけ事案などが多発する地域に配備される予定だ。