デンソーは13日、中東と北アフリカ地域で自動車部品の販売体制を強化するため、アラブ首長国連邦（UAE）のドバイに販売会社を今年11月にも設立すると発表した。
新会社名は「デンソー・セールス・ミドルイースト＆ノースアフリカ」（DSMN）で、資本金は30万ドル。シンガポールにあるデンソー・インターナショナル・アジア（DIAS）が全額出資する。
新会社は、UAEやサウジアラビア、エジプト、アルジェリアなど、中東・北アフリカ各国での市販・サービス業務を担当し、スパークプラグやカーエアコン用部品、バス用エアコンなどを拡販する。また、販売店向け技術トレーニングを実施するほか、在庫も保有して地域内でスピーディに補修部品などを供給する。
デンソーは中東・北アフリカ地域では2001年からサウジアラビアでカーエアコンを生産している、今年4月にはモロッコにカーエアコンの生産会社を設立し、2011年から操業する予定。新会社はデンソーグループによって3か所目の拠点となる。
中東・北アフリカ地域は、自動車の使用環境が厳しく、補修用部品の交換頻度が高い。耐久性の高いトヨタ車の人気が高く、補修部品の需要拡大が見込まれる。経済発展で自動車保有台数の増加も見込まれているため、新会社を設立して事業基盤の確立を目指す。
新会社は2011年度に売上げ30億円を目指す。
