東レは、研究開発体制を強化するため、革新的な先端材料を継続的に創出することを目指して、基礎研究体制を刷新する。
環境対応ビジネスの拡大が見込まれる中、先端材料開発が新しい技術のキーになると判断、基礎研究を強化する。
同社は6月24日付けで、研究本部の基礎研究部門である基礎研究所を「基礎研究センター」に名称変更し、同センター内に「先端材料研究所」を新設する。この先端材料研究所に「新エネルギー材料」、「バイオベースポリマー」、「先端医療材料」、「ポリマー基礎」の4つの研究ユニットを新設し、国内の研究開発拠点3カ所と海外の研究開発拠点2か所の研究機能の一部を各ユニットに再編する。
各研究ユニットは、国内外の基礎研究機能を有機的に結合、材料分野での基礎研究を全社統一戦略のもとで推進する体制を構築する。これによって革新電池部材などの新エネルギー材料、非化石資源由来の高分子材料、先端医療材料などの革新先端材料の創出を目指す。