11日、南アフリカ対メキシコの開幕戦で火ぶたを切って落とされたサッカー・ワールドカップ南アフリカ大会。これから4週間にわたって熱戦が繰り返されるが、BASFの革新的製品によってそれが支えられているのをご存じだろうか。
まずスタジアム。今大会では10のスタジアムが利用されるが、そのほとんどのシートが同社の顔料で着色されている。しかも、光安定剤によって、鮮やかな色彩がより長期間維持されるようになっている。また、その中の一つ、ケープタウンの「グリーン・ポイント・スタジアム」では、耐久性と防水性を兼ね備えた同社の塗り床材が1万4600平方mにわたって使用されている。
そして、選手の命ともいえるシューズ。その底には同社の特殊プラスチックが使われている。これによって軽量化が実現され、同時に選手の関節への負担軽減にも役立っている。さらに、特殊皮革用化学品で各繊維をコーティングし保護することで、皮革の通気性を維持しながらサッカーシューズの防水性を強化している。この技術により、雨天時においても選手の足を乾燥した状態に保つことができるという。
そのほか、人工芝やシートクッションなどさまざまな部分に同社の製品が使われているそうだ。世界最大のスポーツイベントということで、どうしても選手の活躍に目を奪われがちになるが、それを裏方で支える企業があることを忘れてはならない。