日産自動車は11日、電気自動車(EV)用リチウムイオン電池の国内生産能力を2011年までに年間9万台分に増強すると発表した。
従来EV用のリチウムイオン電池は年間5万4000台分を生産する計画だったが、今後の需要を見込み3万6000台分を上乗せし年間9万台分に増やす。同電池を搭載するEV『リーフ』の予約が計画を上回っているほか、ルノー向けの生産が上乗せになる。
日産は51%を出資するNECとの共同出資会社、オートモーティブエナジーサプライ(AESC、神奈川県座間市)で今年後半からハイブリッド車(HV)用とEV用のリチウムイオン電池を生産する。従来、HV用、EV用で年間計6万5000台分を生産する予定だったがEV用の生産量を増やす。AESCで生産するリチウムイオン電池はラミネート型で、車載用としては世界初の量産になる。