イングランド出身のガーデンデザイナー、チャップマン氏が作ったこの庭は、今から100年あまり前にビクトリアス・ポターによって書かれたピーターラビットの絵本のひとつ「The Tale of Jemima Puddle-Duck(翻訳名:あひるのジマイマのおはなし)」をイメージしたもの。猫の額のごとき狭い庭をハーブと花と樹木で埋め、庭の奥には2人がけのソファが置かれている。その狭さをまったく感じさせない仕上がりはまさにガーデニングの本家本元、イギリス流といった印象。ソファに座っていると、ハーブの芝生から心地よい空気が立ち上り、ほんの数m先の人々の雑踏が遠くの世界のことに感じられる。体感して驚く、実に神秘的な空間だ。