中国の吉利汽車(ジーリー)は23日、北京モーターショーにおいて、小型ハイブリッドコンセプトの『IG』を披露した。吉利汽車の前身は1986年、現会長の李書福氏が冷蔵庫部品メーカーを興したのが起源。そこで成功を収め、1994年に2輪車の生産を開始。1997年には四輪車事業に進出し、吉利汽車を設立した。翌98年、初の小型車を発売。現地価格5万元(約70万円)以下の価格で人気を集め、業績を大きく伸ばした。2009年12月、スウェーデンのボルボを買収し、その名は一躍有名に。会社設立から、わずか12年での欧州ブランドの買収が話題となった。吉利汽車の今年第1四半期(1 - 3月)の中国セールスは、前年同期比67%増の11万0600台で、国内8番目に位置している。そんな吉利が今年の北京モーターショーでは、2年以内に市販を想定した5台の環境対応車を公開。そのうちの1台がIGだ。IGとは、インテリジェンスの略。昨年の上海モーターショーに出品されたモデルの進化版だ。上海では、ボディは1枚ドアで、シートレイアウトはフロント1、リア3の変則的なものだったが、今年の北京では、左右2枚のガルウイングドアを採用。シート配置はオーソドックスな2+2に改められている。ハイブリッドシステムの詳細は公表されていないが、吉利の李会長は、ボルボ買収の狙いのひとつとして、ハイブリッドなど環境対応技術の開発促進を挙げている。今後、ボルボの技術を導入しながら、2年以内に環境対応車発売を目指す方針だ。
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