住友商事、中国でコマツ販売代理店4社を完全子会社

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住友商事は9日、中国で建設機械販売子会社の住貿工程機械商貿(上海)を通じて、コマツの建機販売代理店4社に出資、完全子会社化としたことを明らかにした。

住友商事は1988年に住貿商貿の前身となる販売会社を設立し、コマツ代理店に財務面で支援してきたが、成長する中国建機市場で本格的にリテールビジネスに参入する準備を整えてきた。昨年1月に吉林省にコマツ代理店を設立し、12月には湖北省、陜西省のコマツ代理店に資本参加したのに続いて今年2月には四川省にも新たなコマツ代理店を設立し、4社を完全子会社とした。

4社合計の2009年売上高は297億円。住友商事は、海外で培ってきた建機販売代理店の経営ノウハウを中国でのリテールビジネスに応用、出資先に対し積極的に投資を拡大して成長を目指す。

2010年度はさらに1社を子会社化する計画。

中国の建機市場は、政府の景気刺激策などの効果で回復しており、今年に入ってから油圧ショベル市場が大幅に伸びている。2010年は引き続き需要の拡大が見込まれ、総市場は約8万台が見込まれるなど、中国は油圧ショベルの世界総需要の5割に迫っている。中国の建機市場ではコマツがトップシェアで、住友商事はコマツ代理店への出資を通し、中国での事業収益の拡大を図る。

《レスポンス編集部》

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