フェラーリは18日、『458イタリア』の米国上陸第1号車を、ハイチ地震復興支援のためのチャリティオークションに出品。新車価格の約2倍に相当する53万ドル(約4800万円)で落札された。
458イタリアは、昨年9月のフランクフルトモーターショーでデビュー。『F430』の後継に当たるフェラーリ伝統のV8ベルリネッタだ。新開発の直噴4.5リットルV8は、最大出力570ps/9000rpm、最大トルク55.1kgm/6000rpmを発生。このスペックは、F430の4.3リットルV8(490ps/8500rpm、47.4kgm/5250rpm)よりも、80ps、7.7kgmもパワフルだ。
リッター当たりの最大出力は127psと世界トップクラス。それでいて、最大トルクの80%を3250rpmの常用域で発生するフレキシブル性を併せ持つ。直噴化によって環境性能も引き上げられ、欧州複合モード燃費7.5km/リットル、CO2排出量307g/kmとセグメント最高レベルを成し遂げた。
トランスミッションは、7速2ペダルMTの「デュアルクラッチF1」。アルミ素材の積極採用などにより、車重はF430よりも70kg軽い1380kgに抑えられた。パワーウェイトレシオは2.42kg/ps。この結果458イタリアは、0-100km/h加速3.4秒、最高速325km/hという超一級の動力性能をマークする。F430の4秒、315km/hに対して、大きな進化だ。
フェラーリは18日夜、458イタリアの米国披露イベントを開催。ロサンゼルスの会場には、多くのセレブも駆けつけ、華やかな雰囲気に包まれた。
イベントのハイライトとして、458イタリアの米国上陸第1号車がオークションにかけられた。価格はみるみる上昇し、最終落札価格は、53万ドル(約4800万円)と、新車価格の約2倍に到達した。
このほか、F1ドライバー、フェルナンド・アロンソ選手のレーシングスーツが、3万1000ドル(約280万円)、F1カナダGPでフェラーリのチームメンバーとなれる権利が、2万ドル(約180万円)と2万1000ドル(約190万円)で落札。総額60万1000ドル(約5450万円)が、ハイチ地震復興支援ための基金に寄付されるという。