ホンダが発表、発売した『CR-Z』のメーター周りには、使用頻度の高いスイッチを集中配置したクラスターパネルがある。メーター両サイドに設置され、左側はエアコン類のスイッチ、右側は走行モードを切り替えられる3モードスイッチやドアミラーのスイッチなどが配される。
その3モードスイッチには「スポーツ」モード、「ノーマル」モード、「ECON」の3種類のスイッチがある。
本田技術研究所デザイン開発室第1ブロック1スタジオ尾崎貴史さんは、「スポーツモードを押すとメーターの中が赤いアンビエント照明となり、ノーマルを押すともとに戻る。ECONを押すと実際に走るとグリーンに変わっていくようになっています」話す。
このように変化させることにより「“感じるメーター”となっています」という。続けて「運転に集中する空間づくりを目指しました。特定のものを凝視するのは運転集中するうえで危険なので、感じるということをテーマにしたのです」と解説する。
メーターについては、「デザインモデルが完成した時、本体を設計所に置いていたのです。それを見た人が“このまま出れば良いのにね”と言っていました。(その時は)こんなの出来ないと思われていたのです。かなり未来感があり、なおかつ視認性が両立しているメーターなので本当によく出来たと思います」と完成度に自信を見せた。