ホンダが発売した『CR-Z』。『NSX』や『S2000』が生産終了となり、これまでホンダを象徴していたモデルが不在といったなか登場したCR-Zは、ホンダの新たなフラッグシップ的な存在となるのであろうか。
エクステリアデザインを担当した箕輪元明氏は、「フラッグシップという言い方では、やはり価格の高いモデルのほうがあてはまると思います」と一歩引いた姿勢を見せる。
09年の東京モーターショーにはCR-Z顔のハイブリッドミニバン『SKYDECK(スカイデッキ)』が出品されていたが、これに関して箕輪氏は「CR-Zと同じような気持ちで6シーターのミニバンをデザインしました」と、CR-ZのDNAをもつモデルであることを明かした。
ホンダでは『フィットハイブリッド』など既存モデルのハイブリッド化も進める方針だが、スカイデッキが量産化されれば、「走り」+「ハイブリッド」をもつモデルのイメージリーダーとはなりそうだ。
CR-Zはホンダ全体を象徴するフラッグシップとはならないようだが、ハイブリッドカーでありながら走りが楽しめるCR-Zはホンダらしい商品といえる。ハイブリッドミニバンの登場は少々先の話となるが、今後の展開が気になるところだ。