三菱『RVR』は2007年の東京モーターショーに出品された『Concept-cX』(コンセプトcX)の要素を取り入れてデザインされている。デザイン本部デザイン部エキスパート、金澤秀晃さんはその点について「コンセプトcXと比較すると若干丸みを帯びています」という。
「車格がBセグメントからCセグメントになるのでそれなりのクラス感、サイズ感を提供するために必要な上質なイメージや躍動感といったものの表現が少し変わって来たからです」という。
つまり「コンセプトcXはBセグメントなので、少し玩具っぽくなっても良いから元気のよさみたいなものが受けたんだと思います。が、Cセグメントのプラットフォームでそれなりの価格帯で提供するとなると、あまり子供っぽいものにはしたくありません」とコンセプトcXとRVRとのデザインの関係性を語る。
「ある程度クォリティの高い商品にしたいとき、面の張りや質感、そういった表現をしやすいサイズ要件を考慮し、コンセプトcXのようにスリークでスカッとした、シンプルでシャキッとしたものよりも、RVRでは少し肉感的でダイナミックなものにしました」