民間調査会社のオートデータ社は2日、2月の米国新車販売の結果を明らかにした。総販売台数は78万0265台で、前年同月比は13.3%増。2009年12月から、3か月連続で前年実績を上回った。しかし、リコール問題に揺れるトヨタは8.7%減の10万0027台にとどまり、主要メーカーで唯一、前年実績割れを喫している。
米国ビッグ3では、首位のGM(サーブを除く)が14万1438台で、前年同月比は12.7%増と2か月連続で前年実績をクリアした。シボレーブランドの『マリブ』が31.6%増の1万5150台、『コバルト』が69.5%増の1万4101台、『インパラ』が50.4%増の1万1740台と、セダン系が牽引した。
フォードはトヨタを上回り、2か月連続の2位。ボルボを除いた販売台数は13万7365台で、首位のGMに4073台差まで肉迫した。前年同月比は43.4%増と大きく伸び、3か月連続で増加。ベストセラートラックの『Fシリーズ』が39.3%増の3万2895台を販売したほか、『フュージョン』が116.5%増の1万6459台、『エスケープ』が50.2%増の1万5156台、『フォーカス』が38.4%増の1万3708台と、主力車種が大幅な伸びを記録した。
1月の6位から4位に順位を上げたクライスラーは、8万4449台を販売。前年同月比は0.5%増と、久しぶりに前年実績を上回った。
日本メーカーのビッグ3では、リコール問題で揺れるトヨタが10万0027台にとどまり、前年同月比は8.7%減と2か月連続のマイナス。『プリウス』は10.2%増の7968台と売れているが、『カローラ』が6.1%減の1万6996台、『カムリ』が19.8%減の1万6552台と、主力2車種の落ち込みが響いた。
5位のホンダは、8万0671台を販売。前年同月比は12.7%増と3か月ぶりのプラスに転じた。主力の『アコード』(日本名:『インスパイア』)が40.6%増の2万2456台、『シビック』は5%増の1万6471台と好調だ。
6位の日産は7万0189台を販売し、前年同月比は29.4%増と、5か月連続のプラス。『ヴァーサ』(日本名:『ティーダ』『ラティオ』)が、130.1%増の1万1609台とジャンプアップ。『アルティマ』も1.2%増の1万6198台と売れている。
韓国メーカー2社は、引き続き好調。7位が定位置のヒュンダイは、前年同月比11%増の3万4004台と8か月連続のプラス。9位のキアも9%増の2万4052台と、8か月連続で前年実績を上回る。ヒュンダイは2月にモデルチェンジした『ソナタ』が58.2%増の7506台、キアは1月に発売した新型『ソレント』が132.5%増の8366台と牽引した。
8位のフォルクスワーゲングループ(アウディなどを含む)は、前年同月比32.8%増の2万4450台と5か月連続のプラス。VWブランドは32.6%増の1万8116台、アウディブランドは33.6%増の6216台とともに好調だ。VWブランドでは、『ジェッタ』が30.8%増の7828台と引き続き人気。アウディブランドでは『A4』シリーズが、20.8%増の2660台と支持された。
10位のスバルは、前年同月比38.3%増の1万8098台をセールス。9か月連続で前年実績を上回った。『フォレスター』が6%増の6315台、『アウトバック』(日本名:『レガシィアウトバック』)が159%増の6189台と好調だ。
11位のマツダは、前年同月比4%増の1万7054台と、4か月連続の前年実績超え。主力の『マツダ3』(日本名:『アクセラ』)が、29.4%増の8215台と牽引した。
12位のBMWは、前年同月比13.6%増の1万7996台と、3か月連続で増加。BMWブランドは16.3%増の1万5100台、MINIブランドは1.6%増の2871台と、両ブランドともに前年実績をクリアしている。
13位のダイムラー(メルセデスベンツとスマート)は、1万5829台を販売。前年同月比は1%増と5か月連続のプラスとなった。メルセデスベンツブランドが、新型『Eクラス』効果により、8%増の1万5385台を売り上げた。
以下、三菱が10.4%減の4019台、ジャガー&ランドローバーが11%増の2793台、ポルシェが0.9%増の1531台、スズキが60.7%減の1375台。スウェーデン2社は、ボルボが38.3%増の4641台、サーブが86.4%減の97台と明暗を分けた。
2月の米国新車販売は、主要メーカーでは一連のリコール問題を受けて、トヨタだけが失速。フォードが首位のGMに僅差で迫る大躍進を遂げた。米国の自動車販売関係者は、トヨタのリコール問題が長期化するかどうかを注視している。

