ランチアは2日に開幕するジュネーブモーターショーで、『デルタ』の特別仕様車、「シリーズスペシャル」を公開する。
3代目デルタは、2008年3月のジュネーブモーターショーでデビュー。デルタとしては8年ぶりの復活だが、2代目までとはまったく異なるモデルに変身した。ボディサイズは全長4500×全幅1800×全高1500mm、ホイールベース2700mm。欧州CセグメントとDセグメントの中間に当たるボディを持つ、プレミアムな5ドアハッチバックとして登場した。
シリーズスペシャルは、2009年のジュネーブモーターショーに出品されたコンセプトカー、「ハードブラック」の市販版。ボディカラーは、量産車としては初となるマットブラック塗装のハードブラック仕上げで、1台当たり、4時間以上の入念な塗装行程を経て誕生する。
ルーフはグロスブラック、ドアミラーはクロームで、18インチの専用アルミホイールも装着。レザー&アルカンターラのベージュ内装が、特別感を演出する。電子制御リアクティブサスペンションや車載テレマティクスシステムの「Blue&Me」も標準だ。
エンジンは、ガソリンが直噴1.8リットル直列4気筒ターボ「Tジェット」(200ps、32.6kgm)。0-100km/h加速7.4秒、最高速230km/h、欧州複合モード燃費12.82km/リットル、CO2排出量185g/kmとトータルバランスは高い。
ディーゼルは、1.9リットル直列4気筒ツインターボ「マルチジェット」。最大出力は190ps、最大トルクはクラストップレベルの40.8kgmを発生する。0-100km/h加速7.9秒、最高速222km/hと、俊足だ。
デルタのシリーズスペシャルは今春から、欧州主要国で販売開始。デルタの上質感を、さらに際立たせるモデルといえる。