【新聞ウォッチ】米上院公聴会、豊田社長の招致見送り

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2010年2月26日付

●「電子制御」米と調査、トヨタ、米自工会に提案へ(読売・1面)

●豊田証言に賛否、米メディアトップ扱い(読売・1面)

●トヨタ「信頼」一歩、米公聴会、社長謝罪に評価(読売・9面)

●販売「1人負け」ライバル攻勢、集団訴訟拡大、トヨタ続く関門、社長、米公聴会で証言(朝日・1面)

●HV初のスポーツカー、ホンダ、若者回帰狙う(朝日・10面)

●ハマー買収破談、要求水準届かず、中国政府が示唆(朝日・11面)

●トヨタ株1カ月で700円下落(毎日・4面)

●トヨタ公聴会、品質改善を約束、社長、運輸長官と会談(産経・1面)

●デンソーなど3社捜査、FBI自動車部品カルテル容疑(産経・27面)

●県の独自企業税、適法、神奈川県条例、いすゞ側逆転敗訴(日経・42面)

●スズキ43万台リコール(日経・42面)

ひとくちコメント

トヨタ自動車の豊田章男社長が米下院監督・政府改革委員会の公聴会で証言してから一夜が明けた。25日午前(現地時間)には、ラフード米運輸長官との会談が予定されている。

また、来週3月2日の公聴会には、豊田社長は招致されずに品質保証担当の佐々木副社長と北米トヨタの稲葉社長が出席することが決まるなど、信頼回復に向けた新たな動きも見られるが、きょうの各紙は公聴会での豊田社長の証言内容を総括する記事が目白押し。

その評価については「豊田社長踏ん張る、米議会の追及峠越す?」(読売)という前向きな見方もあれば、「販売『1人負け』、ライバル攻勢、集団訴訟拡大、トヨタ続く関門」(朝日)、「信頼回復道遠く、誠意評価疑惑は晴れず」(毎日)、「出遅れたプリンス」(東京)などと、賛否両論に分かれている。

社説でも「信頼回復に向け誠実な努力を」(読売)、「開放的経営へカイゼンを」(朝日)、「まだ霧は晴れていない」(毎日)、「電子制御の不安なくせ」(産経)、「自戒を込めて出直しを」(東京)、「原点回帰の改革でトヨタは信頼回復を」(日経)と、様々な視点で論じている。

公聴会終了後、豊田社長は販売店関係者らの対話集会で“男泣き”したそうだが、信頼の回復には経営トップが流した涙をムダにしないためにも全社が一丸となって「公約として打ち出した改善策をいかに実行に移すか」(日経)に尽きるだろう。

《福田俊之》

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