シボレー コルベット、前アメリカ陸軍トップへ納車

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コルベット グランスポーツ コンバーチブルとリチャード・コディ氏
  • コルベット グランスポーツ コンバーチブルとリチャード・コディ氏

GMは17日、スポーツカーのシボレー『コルベット』を前アメリカ陸軍統合参謀長、リチャード・コディ氏に納車した。

コディ氏が購入したのは、2009年4月に発表された『グランスポーツ』。グランスポーツとは1963年、わずか5台のみが生産された伝説のレーシングカーにちなんだネーミングだ。GMは1963年、2代目コルベット(C2)をベースに、スポーツカー世界選手権に参加する目的で、5台のレーシングカーを製造。これがグランスポーツの起源である。

その後1996年、グランスポーツは4代目コルベット(C4)の特別仕様車に、その名前が使用された。ブルーのボディカラーに太いストライプというグランスポーツは、限定1000台が好評を博している。

久々に復活したグランスポーツは、従来の「Z51パッケージ」の後継として用意。外観は前後フェンダーを膨らませた専用ワイドボディを採用。前後スポイラーも装着され、フロントフェンダーには、ブレーキ放熱用のエアダクトが追加されている。

パワートレーンはコルベットの「LS3」がベースで、6.2リットルV型8気筒エンジンは、最大出力430ps、最大トルク58.6kgmを発生。オプションで、2モードエグゾーストシステムが用意され、最大出力は436ps、最大トルクは59.1kgmへ引き上げられる。GMによると、0 - 96km/h加速は0.2秒短縮しているという。

トランスミッションは6速MTとパドルシフト付きの6速AT。6速MT車は、ドライサンプオイルシステム、デフの冷却システム、リアマウントのバッテリーを採用。ギアレシオも専用仕様に変更される。

MT、ATともに足回りを強化。コルベットのスポーツグレード、「Z06」と共通仕様のダンパー&スプリング、スタビライザーを採用。ブレーキはフロント355mm&6ピストン、リア340mm&4ピストンが奢られる。前後タイヤサイズは、275/35ZR18と325/30ZR19で、アルミホイールは専用5本スポークデザインとした。

このグランスポーツのコンバーチブルが17日、ケンタッキー州のコルベット博物館において、リチャード・コディ氏に引き渡された。コディ氏にとっては1973年、3代目コルベット(C3)を購入して以来、このグランスポーツが10台目のコルベット。博物館に隣接するボウリンググリーン工場でコルベットの誕生を見守った。コディ氏は、「愛車が目の前で完成していく様子を見学できて、最高」と喜びを表現している。

《森脇稔》

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