ヤマハ発動機が12日に発表した2009年12月期の通期連結決算は、経常損益が683億円の赤字に転落した。前年同期は588億円の黒字だった。
売上高は前年同期比28.1%減の1兆1536億円と大幅な減収となった。日米欧の二輪車事業が不振だったほか、マリン事業も米国の景気後退によるレジャー支出の減少で落ち込んだ。特機事業もサイド・バイ・サイド・ビークルなどの販売が不振だった。
損益では売上げの大幅減少などから営業損益は625億円の赤字だった。最終損益は先進国事業の構造改革を加速するため、主に日本、欧米の固定資産の減損損失、従業員の早期退職にかかる費用を事業構造改善費用に織り込んだ影響から2161億円の赤字だった。
2010年12月期の業績見通しは、売上高が同8.4%増の1兆2500億円、営業利益が100億円、最終利益は収支トントンとなる見通し。