BMWグループのMINIは11日、新型車『MINIカントリーマン』のドイツ価格を公表した。ベースプライスは、2万0200ユーロ(約248万円)からとなる。
MINIカントリーマンは、MINIブランド初のクロスオーバー車。MINIならではの愛らしいルックスやゴーカート感覚のハンドリングはそのままに、背の高いSUVフォルムに仕立てたモデルだ。ハッチバック、『クラブマン』、『コンバーチブル』に続く第4のモデルレンジとなる。
ボディサイズは全長4097mm、ホイールベース2595mm。ハッチバックと比較すると、全長は400mm、ホイールベースは130mm長い。大型化したボディの効果で、室内には大人4名に充分な空間を確保。リアシートは独立2名がけが標準で、3名がけのベンチシートは無償オプションだ。リアシートは130mmの前後スライドが可能。ベンチシートは、座面が2分割、背もたれが3分割となる。荷室は通常時で350リットル(VDA計測法)。リアシートを倒せば、1170リットルへ拡大する。
インパネは、中央に配された大型スピードメーターがMINIのアイデンティティ。前後席を貫くようにレイアウトされるのが、「センターレール」と呼ばれる装備で、このレール上を収納ボックスやカップホルダーが移動するアイデアが導入された。
エンジンはMINIシリーズ共通で、ガソリン3、ディーゼル2の合計5機種。ブレーキエネルギー回生システム、オンデマンド制御のエンジンマネジメント、アイドリングストップ&シフトアップインジケーター(MT車)など、環境負荷を抑える「ミニマリズム」思想が徹底された。排出ガス性能は、すべて欧州のユーロ5と米国のULEV IIをクリア。トランスミッションは6速MTが基本で、ガソリン車には6速AT「ステップトロニック」が設定される。
MINIは今回、ドイツにおけるカントリーマンの価格を公表。1.6リットル直4ガソリンエンジン(98ps/6000rpm、15.6kgm/3000rpm)を搭載するエントリーグレードの「One」は、2万0200ユーロ(約248万円)からの設定とした。
自然吸気の1.6リットル直4ガソリン(122ps/6000rpm、16.3kgm/4250rpm)を積む「クーパー」は、2万2500ユーロ(約276万円)から。ガソリン直噴1.6リットル直4ツインスクロールターボ(184ps/5500rpm、24.5kgm/1600rpm)を搭載する「クーパーS」は、2万6300ユーロ(約323万円)からだ。
駆動方式はFFが基本だが、クーパーSには、「ALL4」と呼ばれる4WDを用意。こちらの価格は、2万7900ユーロ(約343万円)からとなる。
MINIカントリーマンは、9月からドイツでの販売をスタート。日本上陸も確実な1台だけに、「MINI初のSUV」に、注目している人も多いのでは?