電気自動車(EV)のインフラネットワーク構築を進めるベタープレイスは7日、同社初のEVデモンストレーションセンターをイスラエルにオープンした。世界中で電気交通機関への移行が進んでいることを象徴し、改装された石油タンクの中に作られた。
ベタープレイスはカリフォルニアに本社を置き、イスラエル、デンマーク、オーストラリア、日本で現地法人を展開。日本では2009年5月から2回にわたり横浜市で、EVのバッテリー交換システムを公開。また2010年には日本交通と協力し、バッテリー交換式EVによるタクシー運用実験を行う。
EVデモンストレーションセンターは、イスラエルにわずかに残っているガソリン貯蔵庫のひとつ、ピ・グリロットの敷地内にある。同センターは一般公開され、バッテリー交換式EV、充電スポット、バッテリー交換ステーション、EV運転体験など同社の取り組みに触れることができる。
ツアーに参加することで、大スクリーンとホログラムを使ったショー、1.5kmのテストコースでのEV走行を体験することが可能。また、2011年にイスラエルで発売予定のルノー製EV『フルエンスZE』のデモンストレーションも実施する予定だという。初年度はイスラエルのほか海外から数万人の来訪者を見込んでいる。
また同日、ベタープレイスはイスラエルの大手ガソリンスタンド経営会社ドル・アロンと提携し、同社施設にバッテリー交換ステーションを設置すること、現在までに92のパートナーと提携を結んだことを明らかにした。これら92社は、2011年のルノーEVの発売にあたり、計4万5000台を内燃機関車からEVに置き換えることに同意している。