2日に発表されたアウディのニューモデル『TT RS』。250kW(340ps)という最高出力を誇り、1600回転から5300回転という広い範囲で450Nmという太いトルクを発生するユニットはTT RSのために新開発されたエンジン。
「現時点では、他車種への展開はありません」(アウディジャパン営業本部商品企画部長の野田一夫さん)という、贅沢なエンジンだ。
しかし、このユニットは完全に新設計されたものではない。設計には同社の5リットルV10ユニット(『S6』、『S8』、『R8』などに搭載)と共通の部分があり、わかりやすくいえば「V10を半分に切って直列5気筒化したエンジン」なのだ。
もちろん、実際にはブロックをはじめ5気筒専用部品のほうが多く、V10を単純に切っただけの物ではないが。