NAVITIMEのカーナビサービス「ドライブサポーター」
利用者の順調な増加でますます注目を集めているケータイのナビサービス。そのケータイナビの老舗であるNAVITIMEがカーナビ用途として展開するのが「ドライブサポーター」だ。
乗り換え案内などと違い、カーナビはすでに「本職」である各種カーナビ専用機器が普及しているが、それでもケータイカーナビは徐々に利用者を増やしている。その最大の理由は、ケータイカーナビは通信によるサーバー-クライアントシステムであり、最新の情報が常に更新されていくメリットが利用者にウケているからだ。
ケータイカーナビなら新規オープンのショップも探せるし、新しい道路もすぐに地図に反映される。これは安価なPNDはもちろん、高価なナビシステムでも真似のできないことだ。さらにケータイカーナビでは渋滞情報が当然の機能として提供されているのも、安価なPNDに対してはアドバンテージになる。
さて、ドライブサポーターだが、ケータイナビのパイオニアであるナビタイムジャパンが独自のノウハウを活かして開発したサービス。NAVITIMEといえはトータルナビに代表される乗り換え案内が有名だが、それとは別サービスとして料金も別立てになっている。利用料金は月額315円。一方、乗り換え案内はNAVITIME及びNAVITIME PROコースがそれぞれ月額210円、315円であり、NAVITIMEのすべてのサービスを利用するには月額630円が必要ということになる。ただし、NAVITIMEでは電車・終電ナビを無料提供しているし、周辺検索、地図メールなどの便利なサービスをドライブサポーターの契約で利用できるようになっている。そのため自動車がメインで時々電車も使うという人ならドライブサポーターだけの契約でも十分だ。
なお、ドライブサポーターを利用できる携帯電話はGPS搭載が必須。しかしGPS搭載なら必ず使えるわけではなく、中には使用できない機種もある。事前にナビタイムのウェブサイトで確認したほうがいいだろう。また、auではドライブサポーターはEZ助手席ナビとして提供されている。
◆ドライブサポーターの契約と専用アプリのセットアップ
ドライブサポーターは専用アプリをインストールして使う。まず携帯電話でNAVITIMEのサイトにアクセスして専用アプリをダウンロード。サイトへのアクセス方法は「NAVITIMEナビゲーション総合サイト」のこのページ(http://www.navitime.co.jp/pcstorage/html/mobile/)で確認しよう。
専用アプリをインストトールできたら起動してメニューの「設定/会員登録/インフォ」を選び、ドライブサポーターの会員登録をする。これで使えるようになるが、ついでに幾つかやっておくといいことがある。
ひとつは、アプリをダウンロードするNAVITIMEのサイトで、PCナビタイムのID、パスワードを取得しておくこと。ドライブサポーターはパソコン用ののサイトであるPCナビタイムと連携して非常に便利な使い方ができるようになっており、そのIDをケータイ用サイトで取得するようになっているのだのだ。
もうひとつは、インストールしたアプリの設定。いろいろな設定があるので使いながら自分好みにカスタマイズしていけばいいが、自宅の登録だけは最初にやっておくべきだろう。登録は郵便番号でできるので簡単だ。
とろこで、ドライブサポーターは自動車の走行にあわせて地図をスクロールさせていくという機能の特性上、大量の地図データをダウンロードする。そのため使用するにはパケット定額制の利用が必須といって過言ではない。逆に言えば、パケット定額制が低価格化して普及してきた今こそ、ドライブサポーターのようなケータイナビを使う環境が整ったともいえる。
◆専用アプリはNAVITIME全サービスを統合
ドライブサポーターを使うための専用アプリは、NAVITIMEの全サービスを利用できる多機能タイプだ。そのためメニュー項目が多く、トータルナビなどドライブサポーターだけを使いたい人には余計なメニューもあるように見える。しかし、そこはしっかりと考えられている。
トップページのメインメニューは6項目あり、そのうちの一つ「ドライブ/渋滞情報」だけがドライブサポーターのメニューのように見えるが、実際には「トータルナビ/地図」で目的地検索をしてドライブサポーターによるナビをさせることもできるし、メニューの上にある「フリーワード」からドライブサポーターを使うことも可能だ。
なお、他社のケータイカーナビと同様に、ドライブサポーターのナビゲーションもいわゆる助手席ナビが基本であり、ドライバーが画面を見ながら運転することは想定していない。したがって、携帯電話をダッシュボードの見やすい位置に固定するなどの準備は必要はないし、してはいけない。ただ、ナビゲーション中はバッテリーの消耗が激しいので、車載電源アダプターは用意しておきたいところだ。