日産自動車と全国旅館生活衛生同業組合連合会は1日、全旅連加入の宿泊施設に電気自動車(EV)の充電インフラ整備を促進するなど、EV普及策に連携して取り組んでいくことに合意し、同日覚書を締結したと発表した。
両者は覚書に基づき、今後、全旅連加入施設に対する充電インフラ整備の促進、EV活用のゼロ・エミッションツアーなど旅にまつわる新商品の企画・開発・販売、充電スタンド情報の案内や宿泊施設空室情報の提供・即時予約サービスの実現、EVの普及啓発を進めていく。
宿泊施設で充電スタンドのインフラ整備を促進することでEVユーザーがEVでも安心して旅行できるように環境を整える。
今回のパートナーシップに関し、全旅連の佐藤信幸会長は、「全旅連は、北海道から沖縄まで日本全国にある約1万8000軒の宿泊施設に充電設備を整備することで、宿泊先での滞在中に充電を行いEVで旅行を続けられることとなる。宿泊施設がお客さまに更なる安心感と信頼感を提供することとなり、宿泊していただく上で新たなアピールポイントになると考えている」としている。
日産の志賀俊之最高執行責任者は「今回の取り組みは、日本国内で、更なる充電設備の構築を進めることとなり、宿泊先での充電により顧客の利便性を向上し、EVの走行範囲や利用シーンの可能性を広げていく」としている。