【新聞ウォッチ】春闘10…日産、富士重はベア要求、トヨタ、ホンダは見送り

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2010年1月22日付

●日航1年で1万5000人削減、計画の95%人件費659億円圧縮(読売・1面)

●パイオニア公的資金見送りへ(読売・8面)

●手ぬるい党首対決(朝日・1面)

●スバルも韓国進出(朝日・10面)

●旭化成社長に藤原氏が昇格(朝日・10面)

●米国車で初エコカー補助「ジープ」、リッター10.6km(朝日・11面)

●富士火災、米社傘下へ、国内3大損保に対抗(朝日・11面)

●四輪車販売累計スズキ2000万台に(毎日・8面)

●韓流EV攻勢、ベンチャー「CT&T」けん引政府後押し(産経・9面)

●スズキ会長、VWとの提携に意欲(産経・11面)

●自動車労組、賃上げ巡り割れる、ホンダは見送りへ、富士重・日産は要求(日経・11面)

●福島の新工場、来春めど稼働、デンソー(日経・13面)

●BMW、2万2000台リコール(日経・34面)

ひとくちコメント

1月も中旬を過ぎると春闘の話題が紙面を賑わす。きょうの各紙にもホンダグループ各社の労働組合で構成する全国本田労働組合連合会が(約8万1000人)が2010年春闘で統一的な賃金改善(ベースアップ)要求を見送る方針を決めたと伝えている。

日経は自動車などの主要労組・労連の要求方針を一覧表にまとめているが、自動車では全トヨタ労連も3年ぶりに統一ベア要求の見送りを決めた一方で、日産労連では、業績回復を追い風にベアを要求する方針を決定。富士重工も月額1000円以上の賃金改善を要求する方針という。

今年の春闘をめぐっては、自動車メーカーの各労組で組織する自動車総連がベアの統一要求を見送ることを決定し、定期昇給(定昇)の確保を目指しているが、日本経団連がまとめた経営側の指針となる経営労働政策委員会報告によると、ベアについては、「困難と判断する企業が多数に上る」としながら、ベアゼロ方針を表明。さらに、事実上の賃下げとなる定期昇給の凍結やカットについても、「実態に応じた話し合いを行う必要がある」と容認する姿勢を打ち出している。

1昨年秋のリーマン・ショック以降、ボーナスや残業手当のカットなどで一般社員の年収も大幅ダウン。相変わらず厳しい経済環境が続く中、労使交渉の場での激しい対立は避けられないだろう。

《福田俊之》

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