体調不良を理由に辞任した藤井裕久氏の後任に、菅直人副総理が財務大臣に就任した。
7日午後、初登庁後に臨んだ就任会見で菅氏は、「私は10数年前、厚生大臣になったときも申し上げたが、大臣というのはその役所の代表ではなく、国民が役所に送り込んだ国民の代表である」と切り出し、「財務省の代表となるという前に、国民の代表として財務省に、この役所が国民のために働く役所であるようにということで、そういう役目として大臣に就任した」と宣言した。
これまで菅氏は4つの役職を兼務していた。
(1)副総理
(2)国家戦略局担当大臣
(3)内閣府特命担当大臣(経済財政政策担当)
(4)内閣府特命担当大臣(科学技術政策担当)
7日からの役職は3つ。
(1)副総理
(2)財務大臣
(3)内閣府特命担当大臣(経済財政政策担当)
国家戦略局担当大臣は、仙石由人行政刷新担当大臣が兼務し、仙石氏の補佐役に枝野幸男元政調会長が首相補佐官として起用された。枝野氏は鳩山内閣行政刷新会議の「事業仕分け」の統括役として活躍した。
また、内閣府特命担当大臣(科学技術政策担当)は川端達夫文部科学大臣兼務する。
菅氏が財務大臣を兼務し、新しい閣僚の補充がないため、鳩山内閣は発足100日余りにして閣僚が1人減ったことになる。